ホームページを作ったのに問い合わせが来ない。原因は3つのどれかです

ホームページを作りました。
制作会社にお願いして、写真も撮って、それなりの金額を払いました。

公開して一か月。問い合わせは、ゼロです。

知り合いには「立派なホームページだね」と言われます。それなのに電話は鳴りません。作った意味があったのだろうか、と思い始めている。そういうご相談を、これまで何度もいただいてきました。

先に申し上げておくと、これはよくあることです。そして、たいていの場合は直せます。ホームページそのものを作り直す必要は、ほとんどありません。

これまでのご相談をうかがってきて、原因はだいたい3つに絞られると感じています。1つめはそもそも誰にも見られていないこと、2つめは見た人が動けないこと、3つめは誰に向けて作ったのかが決まっていないことです。

この3つは順番に並んでいます。見られていなければ、中身をいくら直しても何も起きません。逆に、たくさん見られているのに問い合わせがないなら、原因は中身のほうにあります。

まず自社がどこで止まっているかを見てください。そこが分かれば、やることは決まります。

1つめ:そもそも見られていない

いちばん多いのがこれです。ホームページは、公開しただけでは誰も来ません。

お店の看板を思い浮かべてください。立派な看板を作っても、人通りのない路地に置けば誰も見ません。インターネットの上でも同じことが起きています。

確かめ方は簡単です。スマートフォンで、自分の会社名を検索してみてください。出てこなければ、それが答えです。

次に、会社名ではなくお客様が使いそうな言葉で検索します。「流山 外壁塗装」「柏 税理士」といった、地域とサービスの組み合わせです。ここで自社が出てこないなら、新しいお客様には届いていません。

会社名で検索してくるのは、すでに自社を知っている人だけです。知らない人に見つけてもらうには、別の入口が要ります。

この段階でまずやっていただきたいのが、Googleビジネスプロフィールの登録です。地図に自社を出すための無料の仕組みで、地域のお客様を相手にする事業なら、ホームページより先に効いてくることさえあります。登録も更新も、費用はかかりません。

もう一つ、見に来た人の数を数える仕組みを入れておいてください。制作会社にお願いしていれば、たいてい入っています。何人が来て、どのページを見て、どこで帰ったのか。これが分かるだけで、直す場所の見当がつきます。

入っているかどうかが分からなければ、制作会社に「アクセス数が見られる状態になっていますか」と一言聞いてください。それだけで確かめられます。

2つめ:見た人が、動けない

見られてはいるのに問い合わせがない場合、ホームページの中で何かが止めています。

よく見つかるのが次の3つです。

何をしてくれる会社か、すぐに分からない。トップページを開いて3秒で「これは自分に関係がある」と思えなければ、人は戻ってしまいます。会社の理念より先に、何屋なのかを書いてください。

連絡先が遠い。電話番号や問い合わせ先が下の方にしかない、または問い合わせページまで何回もタップしないとたどり着けない。これだけで問い合わせは減ります。

スマートフォンで見づらい。いまは、ほとんどの方がスマートフォンで見ています。パソコンでは整って見えても、スマートフォンでは文字が小さかったり、ボタンが押しにくかったりすることがあります。制作の打ち合わせはパソコンの画面で進むことが多いので、ここは見落とされがちです。

もう一つ、電話番号がただの文字として置いてあることがあります。スマートフォンでは、番号をタップしたらそのまま発信できる形にしておいてください。指で番号を覚えて、電話アプリを開いて、打ち直す。この手間の間に、お客様は別の会社を探しに行きます。

ご自身のスマートフォンで、お客様のつもりで開いてみてください。指で拡大しないと読めない、ボタンが指からはみ出す。そういう箇所が見つかれば、そこが止めている場所です。

3つめ:誰に向けて作ったかが、決まっていない

いちばん根っこにあるのがこれです。

ホームページを作るとき、多くの方が「幅広く見てもらいたい」と考えます。個人のお客様も、法人のお客様も、若い方も年配の方も。気持ちとしては自然です。

ただ、全員に向けた文章は、誰の心にも残りません

たとえば同じ工務店でも、「新築を考えている30代のご夫婦」に向けた文章と、「実家の水回りを直したい60代の方」に向けた文章は、まったく違うものになります。使う言葉も、載せる写真も、並べる順番も変わります。

誰に向けるかを決めると、書くことは減ります。減るから、伝わるようになります。

逆にいうと、いまのホームページを読み返して「これは誰に向けて書いたのだろう」と自分でも分からないなら、そこが直しどころです。作り直す必要はありません。文章を、たった一人に向けて書き直すだけで変わります。

決め方は難しくありません。去年いちばん多かったお客様を思い出してください。どこにお住まいで、何に困っていて、どういう言葉で相談してこられたか。その方に手紙を書くつもりで、トップページの最初の数行を書き直す。それだけで、読んだ人の反応は変わります。

今日のうちにできる3つの確認

□ スマートフォンで、会社名を検索して自社が出てくるか

□ 「地域名+サービス名」で検索して、自社が出てくるか

□ トップページを開いてから、問い合わせ先にたどり着くまで何回タップするか

3つめが3回以上なら、そこを減らすだけで問い合わせは増えます。

作り直す前に、順番に見てください

問い合わせが来ないと、まず頭に浮かぶのは「作り直したほうがいいのだろうか」という考えだと思います。

ただ、原因が1つめ(見られていない)にあるなら、作り直しても結果は変わりません。人通りのない路地で、看板だけを新しくするようなものです。

順番としては、まず見られているかを確かめる。次に、見た人が動ける形になっているかを確かめる。そのうえで、誰に向けた言葉になっているかを見直す。

この順番で見ていくと、お金をかけずに直せる部分がかなり残っていることに気づかれるはずです。実際、文章の並べ替えと問い合わせボタンの位置を変えただけで、反応が変わった例もあります。

作り直しを考えるのは、そのあとで構いません。土台の作りが古くてスマートフォンに対応できない、更新しようにも自分では触れない。そういう事情があるなら作り直す価値はありますが、それは「問い合わせが来ない」とは別の理由です。

まとめ

ホームページを作ったのに問い合わせが来ないとき、原因は「見られていない」「見た人が動けない」「誰に向けたか決まっていない」の3つのどれかです。

作った直後にご自身を責める必要はありません。ホームページは、公開した日が完成ではなく、そこから育てていくものだからです。

まずは今日、スマートフォンで自社を検索してみてください。そこで何が起きているかが、次にやることを教えてくれます。

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