何を書けばいいか分かりません。お客様に聞かれたことがネタです

ホームページに記事を書いたほうがいいのは分かっている。でも、何を書けばいいのか分からない。
この状態で止まっている社長は、とても多いです。

結論から申し上げます。ネタは探すものではなく、すでに手元にあります。お客様から聞かれたことが、そのまま記事になります。

思いつかないのは、書くことがないからではありません。思いついた瞬間に記録していないだけです。

ネタ切れは、探す場所が違うだけです

書くことを考えるとき、多くの方はパソコンの前で頭をひねります。ここが間違いです。

パソコンの前には情報がありません。情報があるのはお客様と話している場面です。電話、見積りの説明、現場での立ち話。そこで出た質問が、そのまま検索されている言葉になります。

同じことを3人に聞かれたなら、その裏には聞かずに帰った人が何人もいます。3回聞かれた話は、書く価値があります。聞いてきた人は、わざわざ電話をかけるくらい困っていたということです。

逆に、同業者向けの専門的な話は反応が薄くなりがちです。読んでほしいのは同業者ではなく、困っているお客様のはずです。

ここでよくいただくのが、「そんな当たり前のことを書いていいのか」というご質問です。書いてください。当たり前だと思っていることほど、外の人は知りません。毎日その仕事をしている人の当たり前は、はじめて頼む人には初耳です。

むしろ、専門家が「今さら」と感じる話ほどよく読まれます。誰も書いていないからです。

聞かれたことを、その日のうちに残します

問題は、聞かれた瞬間には「書こう」と思わないことです。答えて終わりになります。

おすすめしているのは、質問を1行だけ、その場でスマホに打つやり方です。答えは書かなくて構いません。質問だけで足ります。

1週間もすれば、5個を10個もたまります。これがネタ帳になります。書く日になってから考えるのではなく、書く前にたまっている状態を作ります。

メモの場所は1か所に決めてください。手帳とスマホと頭の中に散らばると、結局どこにあるか分からなくなります。

従業員の方がいるなら、その方にも同じことをお願いしてください。社長が聞かれる質問と、現場で聞かれる質問は違います。電話を取る人のところに、いちばん素朴な質問が集まります。

集めた質問は、月に1回まとめて見返します。同じものが並んでいたら、そこから書きます。

ここで出た言葉がネタになります

□ 電話で最初に聞かれたこと

□ 見積りを出したときに返ってきた質問

□ 現場や店頭での立ち話

□ 断られたときに言われた理由

4つ目がいちばん強いネタになります。断られる理由は、たいてい誤解です。

1本に1つだけ答えます

ネタがたまると、今度は詰め込みたくなります。ここも止めてください。

1本の記事で答えるのは、1つの質問だけです。関連する話をまとめて書くと、読む人は自分の知りたいところを探せません。

そして、詰め込むと書き終わりません。1つに絞れば、話した内容をそのまま文字にするだけで足ります。お客様に説明したときの長さが、ちょうどよい分量です。

ネタが10個あるなら、記事は10本になります。1本にまとめるより、そのほうが読まれます。

長さも気にしなくて構いません。1つの質問に答えきっていれば、短くても役に立ちます。読む人が探しているのは長い文章ではなく、自分の疑問への答えです。

書き出しも凝らないでください。質問をそのまま置いて、次の行から答える。この形がいちばん速く書けて、いちばん伝わります。

タイトルは、聞かれた言葉のままにします

ここで多くの方がひと手間かけてしまいます。それらしい言い回しに整えてしまうのです。

整える必要はありません。お客様が口にした言葉が、そのまま検索される言葉です。専門用語に直した瞬間、探している人に届かなくなります。

「工事を頼むのに資格は要りますか」と聞かれたなら、そのまま書きます。「建設業許可の要否について」に直してはいけません。後者を検索する人は、ほとんどいません。

もう1つ、地名を入れるかどうかもよく聞かれます。近くの会社を探している人に届けたいなら入れる、全国どこでも対応できる話なら入れない。その記事で来てほしい人がどこにいるかで決めてください。

タイトルの付け方

整えすぎ → 「省エネ設備導入における補助制度の概要」

そのまま → 「エアコンを入れ替えるのに、補助金は使えますか」

 

迷ったら、聞かれたときの言い方を思い出してください。

語尾が「ですか」で終わる記事が並んでいる状態が、いちばん読まれます。

書けない日は、書き足す日にします

それでも手が止まる日はあります。そういう日は、新しく書こうとしないでください。

前に書いた記事に、1行足すだけで構いません。あのとき書かなかった例外、あとから聞かれた追加の質問、変わった制度。足すだけで記事は良くなります。

新しい記事を書くのと、古い記事を直すのとでは、後者のほうが手間が少なくて効果が出やすい場面もあります。本数を増やすことだけが更新ではありません。

とくに、制度や料金が変わったのに古い記事が残っているのは、書いていないより困ります。読んだ方が古い前提で問い合わせてこられて、説明からやり直しになります。直すべき記事のほうが、新しく書く記事より優先度が高いこともあります。

年に1回、古い記事をざっと見る日を決めておくと安心です。

更新が続かない理由そのものについては、ホームページの更新が続きませんにも書いています。

まとめ

何を書けばいいか分からないのは、ネタがないからではありません。聞かれたことを記録していないだけです。

電話、見積り、立ち話、断られた理由。この4つで出た質問を、その場で1行メモしてください。1週間で書ききれないほどたまります。

1本の記事では1つの質問にだけ答え、タイトルは聞かれた言葉のままにする。整えないほうが読まれます。

そして、書けない日は前の記事に1行足す。これを続けているうちに、よく聞かれる質問には全部答えたページが手元に残ります。問い合わせのときに「そこはホームページに書いてあります」と言える状態は、説明の時間そのものを減らしてくれます。

むらたすでは、こうしたネタの拾い方の仕組み作りから、実際の記事の下書きまでご相談を承っています。社長がメモを送るだけで形になるところまで組む、という関わり方もできます。

まずは、今日いちばん最後に受けた質問を1行書き出すところからです。それが1本目の記事になります。

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