AIは堂々と間違えます。確かめる場所を決めておくと早いです

AIに何かを聞くと、きれいな文章で答えが返ってきます。読みやすくて、迷いがありません。

ところが、その中身が違っていることがあります。しかも自信のある書き方のまま間違えます。

ここでつまずくと、AIそのものが信用できないという結論になってしまいます。もったいないところです。

今回は、間違いを前提にした使い方を整理します。やることは、確かめる場所を先に決めておくだけです。

間違いは、言い方では見分けられません

先に申し上げると、文章の調子から間違いを見つけるのは無理です。

人が自信なく話すときは、言葉が濁ります。AIはそうなりません。合っているときと間違っているときで、書き方が変わらないのです。

ですので、読んで違和感がないことは、合っている証拠にはなりません。ここを前提にしてください。

そのうえで、確かめる対象を絞ります。全部を疑うと手が止まるので、絞るのが大事です。

確かめるのは、この4つだけで足ります

日々の仕事で使う範囲なら、確かめる先は4つに絞れます。

1つめは数字です。金額、日数、割合、件数。ここが入れ替わっていても、文章は自然に読めてしまいます。

2つめは日付と期限です。いつからいつまで、という部分です。

3つめは固有名詞です。会社名、制度の名前、商品名。似た名前に置き換わっていることがあります。

4つめは決まりごとです。制度の内容や、やってよいことの線引きです。

逆に、確かめなくてよいものもあります。言い換え、要約、見出しの案、箇条書きの整理。こちらが渡した材料の中で動く仕事は、間違いが起きにくいところです。

今日やってみる3つ

1. AIの答えの中から、数字と日付に印をつける
2. その数字の出どころを、公式のページで1つだけ見る
3. 合っていたらそのまま使い、違っていたら書き直す

全部を調べる必要はありません。印をつけた場所だけを見てください。

出どころを聞くと、出してきます

答えのあとに「この数字はどこに書かれていますか」と聞いてみてください。出どころを返してきます。

ここで1つ注意があります。返ってきたURLが存在しないことがあります。それらしい形のURLを作ってしまうためです。

ですので、出どころを聞いたら必ずそのページを開いてください。開いて、その数字が本当に書かれているかを見ます。

開けないURLが返ってきたときは、その数字自体も疑ってください。だいたい、両方が作り物です。

手間に見えますが、開くだけなので十数秒で済みます。社外に出す文章に数字が入っているときだけ、この手間をかけてください。

もう1つ、古い内容が混ざることがあります。制度や料金は変わるので、少し前の状態で答えてくることがあります。いつの時点の話かを聞くと、あいまいな返事になることがあります。そこも目印です。

間違いが起きやすい頼み方があります

同じAIでも、頼み方で精度が変わります。

弱いのは、知識を取り出させる頼み方です。「この制度の内容を教えて」「この業界の相場はいくら」といった聞き方です。手元に材料がないので、覚えている範囲で埋めようとします。

強いのは、材料を渡して整えさせる頼み方です。こちらが文章や数字を貼って、要約させる、言い換えさせる、分類させる。材料の外に出ないので、間違いが起きにくくなります。

調べものに使うなら、公式のページを開いて、その本文を貼ってから聞くのが早いです。探す手間は残りますが、答えの確かさは変わります。

頼み方を変えるだけで変わります

弱い頼み方:「補助金の申請期限を教えて」

強い頼み方:「このページの本文を貼ります。期限に関する部分だけ抜き出してください」

貼る手間はかかりますが、材料の外に出ないので作り話になりません。

社外に出る文章は、自分の目を通します

最後は人の目です。お客様に渡す案内、ホームページに載せる文章、見積書に添える説明。社外に出るものは必ず読み返してください。

読み返すときに見るのは、先ほどの4つです。数字、日付、固有名詞、決まりごと。ここだけ見れば、通し読みは要りません。

そして、文章の調子も見てください。AIの文章は整いすぎることがあります。普段のご自分の言い方に戻すと、読む側の印象が変わります。

読み返す時間も決めておくと楽です。書いた直後ではなく、少し置いてから見ると、数字の違いに気づきやすくなります。送る直前に初めて読み返すのは、いちばん見落としが出る形です。

ここまでやっても、AIを使ったほうが早いです。ゼロから書く時間と、直す時間は違います。

まとめ

AIは、間違えるときも自信のある書き方をします。読んで違和感がないことは、合っている証拠になりません。

確かめるのは4つです。数字、日付と期限、固有名詞、決まりごと。それ以外は流して構いません。

出どころを聞いたら、そのページを開いて確かめてください。開けないURLが返ってきたら、数字も疑ってください。

そして、頼み方を変えてください。知識を取り出させるのではなく、材料を渡して整えさせると間違いが減ります。

むらたすでは、こうした頼み方を一緒に画面を見ながら試しています。使い方が分からないという方は多いところです。

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