何年も前の記事が残っています。消すべきか、直すべきか
ホームページを何年か続けていると、必ず出てくる相談があります。「昔書いた記事が古くなっているのですが、消したほうがいいですか」というものです。
結論から言うと、消すのは最後の手段です。まず直す、そのまま残す、消す。この順番で考えてください。
なぜ消すのを最後にするのか、どう見分けるのかを整理します。
消すと、積み上げた分がなくなります
古い記事には、意外と価値がついています。
その記事を読んだ人がいて、検索結果に出ていて、ほかのページからリンクが張られている。この積み重ねは、記事を消した瞬間にゼロになります。同じ内容で新しく書き直しても、最初からのやり直しです。
とくに、公開から時間が経った記事ほど評価が安定していることがあります。見た目が古いという理由だけで消すのは、もったいない判断です。
もう1つ、消したページを開こうとした人には「ページが見つかりません」という画面が出ます。検索から来た人にも、過去にブックマークしてくれた人にも、同じ画面が出ます。
直すか、残すか、消すか。3つで見分けます
判断に迷ったら、次の3つを順番に見てください。
1つ目は、書いてある情報が古いかどうかです。制度が変わった、料金が変わった、サービスをやめた。この場合は直す対象です。古い情報を残しておくと、問い合わせの段階で行き違いが起きます。
2つ目は、いま読まれているかどうかです。サーチコンソールで、そのページが検索結果に出ているかを見ます。表示回数があるなら、消してはいけない記事です。直して使います。
3つ目は、いまの事業に合っているかどうかです。もうやっていないサービスの記事、方向性が変わった時期の記事。ここだけが、消すことを検討してよい記事です。
迷ったときの見分け方
情報が古い → 直す
いま読まれている → 直す(消さない)
読まれていないが、内容は今も正しい → そのまま残す
もうやっていないサービスの話 → 消すことを検討
直すときは、日付を変えるだけにしない
いちばん多い直し方が、公開日だけ新しくするというものです。中身が同じなら、読む人には何も変わりません。
直すなら、次の3か所を見てください。
タイトル。検索した人が最初に見る場所です。いまの言い方に合っているか、何の記事なのかが伝わるかを確認します。
古くなった数字と事実。料金、制度、営業時間、担当者。ここが古いと、記事全体の信用が落ちます。
今の自分なら足すこと。書いた当時は知らなかったこと、その後に何度も聞かれたこと。ここを足すのが、いちばん価値が出ます。
そして、直したことが分かるようにしてください。冒頭か末尾に「〇年〇月に内容を見直しました」と書いておくと、読む人が安心します。
何を書けばいいか分からないという方は、何を書けばいいか分かりませんもあわせてご覧ください。新しく書くより、古い記事を直すほうが早い場面もあります。
どうしても消すなら、行き先を用意します
もうやっていないサービスの記事など、消すと決めた場合の話です。
ただ削除すると、そのページを開こうとした人が行き止まりに突き当たります。そこで、近い内容の別のページへ自動で飛ばす設定を入れます。転送の設定と呼ばれるもので、制作会社に頼めば対応してもらえます。
飛ばす先は、内容が近いページにしてください。何でもトップページに飛ばすと、来た人は自分の探していたものを見失います。
近いページがない場合は、消さずに残して、冒頭に「このサービスは終了しました」と書き足すほうが親切です。過去にお世話になったお客様が見に来ることもあります。
似た記事が何本もあるときは、1本にまとめます
棚卸しをすると、だいたい見つかるのがこれです。同じような話を、少しずつ違う書き方で何本も書いている状態。
これは直すより、1本にまとめたほうが強くなります。検索する人から見ても、同じ会社の似たページが並んでいると、どれを読めばいいのか分かりません。
やり方は、いちばん読まれている記事を残して、そこに他の記事の内容を足していきます。足し終わったら、残りの記事は消して、残した記事へ転送の設定を入れます。
手間はかかりますが、新しく1本書くより効きます。すでに読まれている記事が、もっと厚くなるからです。
まとめて棚卸しする日を決めます
記事が増えてくると、どれが古いのか分からなくなります。思い出したときに1本ずつ直すやり方だと、続きません。
おすすめは、年に1回か2回、棚卸しの日を決めてしまうことです。半日とって、記事の一覧を上から見ていきます。
そのときに見るのは、公開日と、タイトルと、いま読まれているかの3つだけです。全部を読み直す必要はありません。直す候補に印を付けるところまでが棚卸しで、直すのは別の日にします。
更新が続かないという方は、新しく書くことだけを更新だと思っていないか見直してみてください。ホームページの更新が続きませんで書いたとおり、続ける形は1つではありません。
棚卸しの日にやること
1 記事の一覧を、公開日の古い順に並べる
2 タイトルを見て、内容が古そうなものに印を付ける
3 サーチコンソールで、印を付けた記事が読まれているかを見る
4 直す順番を決める(読まれているものから)
5 直すのは別の日にまとめてやる
まとめ
古くなった記事は、消す前に直せないかを考えてください。積み上げた評価は、消すとゼロに戻ります。
判断の軸は3つです。情報が古いなら直す。読まれているなら消さない。もうやっていないサービスの話だけ、消すことを検討する。
むらたすでは、東葛エリアの中小企業・個人事業主の方向けに、記事の棚卸しと直す順番の整理をお手伝いしています。全部を直そうとすると終わりませんので、効くところから手を付ける形にします。
「どれが古いのか分からない」の状態で構いません。一覧を一緒に見るところから始めましょう。
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