ドメインの更新は誰がやっていますか。切れると第三者に取られます

ホームページのドメインは、1年ごとに期限が来ます。ふだんは自動で更新されるので、意識することがありません。

問題は、その更新の通知がどこに届いているかです。制作会社のアドレスになっていたり、もう使っていないアドレスのままだったりします。

そして、更新されないまま進むと、サイトが止まります。止まるのはサイトだけではありません。同じドメインを使っているメールも止まります。

今回は、そこから先に何が起きるかを整理します。技術の話ではなく、誰が何を持っているかの確認の話です。

期限は1年ごとに来ます

まず期限の決まり方です。日本レジストリサービス(JPRS)は、汎用JPドメイン名について、登録年月日の1年後の月末を有効期限として設定するとしています。

そして、廃止の申請がなければ自動更新されます。放っておいても勝手に消える、という作りにはなっていません。

ただし、これは登録の仕組みの話です。料金が払われていなければ、契約している事業者が廃止の手続きに入ります。カードの期限が切れていた、請求のメールが迷惑メールに入っていた、というだけで進みます。

ここで効いてくるのが、最初に書いた通知の宛先です。気づけるかどうかは、メールがどこに届くかで決まります。

今すぐ確認したい5つ

1. ドメインを契約している会社はどこか
2. その契約の管理画面に自分で入れるか
3. 登録されている連絡先のメールアドレスは誰のものか
4. 支払いの方法と、カードの有効期限
5. ドメインの有効期限そのもの

3番でつまずく方が多いところです。制作会社のアドレスのままなら、そこを変えるだけで事故が起きにくくなります。

止まると、メールも止まります

ドメインが使えなくなると、そのドメインで動いているものが全部止まります。ホームページが表示されなくなるのは分かりやすいところです。

見落とされるのがメールです。会社のドメインでメールアドレスを作っている場合、それも同時に使えなくなります。

お客様からの問い合わせが届かなくなりますし、こちらから送ったメールも戻ってきます。気づくのが遅れると、届かなかった問い合わせは分からないままです。

メールが届いていないことに気づけない話は、問い合わせが来ないのではなく、メールが届いていないだけかもしれませんでも書きました。原因は違いますが、見え方は同じです。

戻せる期間が決まっています

止まってしまったら、もう終わりなのか。そうではありません。ただ、戻せる期間が決まっています。

JPRSの説明では、汎用JPドメイン名の場合、廃止の申請が出るとその月末までがTo be suspendedという状態になります。そして期限の翌日から1か月間(月末まで)がSuspendedです。

このSuspendedの期間の1日から20日までの間に、登録回復の申請ができます。申請すれば復活します。

逆に言えば、21日を過ぎると、その月の回復はできません。気づいた日が21日以降だと、そこで手が打てなくなります。日付の区切りがあることを知っておいてください。

属性型(co.jpなど)は別の作りになっていて、廃止日から6か月間がDeletedの状態です。こちらもその間の1日から20日に登録回復の申請ができます。

削除されると、誰でも取れる状態になります

ここがいちばん怖いところです。回復されなかったドメインは、レジストリから削除されます。そのあとどうなるか。

JPRSは、廃止後に一定期間が経過すると第三者がそのドメイン名を登録できるようになりますと書いています。つまり、他人が同じ住所を使えるようになります。

そして、そこで起きることも具体的に示されています。旧サイトへのリンクや検索エンジンの評価情報が残っているため、再登録した人がそれを引き継ぐ形になります。

JPRSは、その悪用の例として詐欺サイト、誹謗中傷サイトなどを挙げています。以前のお客様が古いリンクをたどって、別のサイトにたどり着くことになります。

メールの乗っ取りにつながります

メールのほうがさらに深刻です。再登録した人は、同じメールアドレスを作ることができます。

JPRSは、それが素性を偽ったメールとして使われる恐れがあるとしています。取引先から見れば、以前と同じアドレスから届いたメールです。

そして、こう続きます。メールアドレスを利用したパスワード初期化などにより、SNSアカウントを乗っ取られたり、登録している情報を盗み見られたりする可能性があります。

思い出してみてください。そのアドレスで登録しているサービスが、いくつあるでしょうか。パスワードを忘れたときの受け取り先が、他人の手に渡るということです。

なお、JPRSは、商標侵害などのドメイン名紛争処理方針に該当しない限り、第三者による登録や使用を差し止めることはできないとしています。取り返せる前提で考えないほうがよいです。

有効期限は、自分で調べられます

ここまで読んで、自分のドメインの期限がいつなのか気になった方もいると思います。これは調べられます。

JPRSがWHOIS検索という仕組みを公開しています。ドメイン名を入れると、登録されている情報が表示されます。そこに有効期限や状態が出ます。

見ておきたいのは2つです。ひとつは有効期限の日付。もうひとつは登録者名です。ここが自分の会社になっているか、制作会社の名前になっているかで、話がまったく変わります。

登録者が自分の会社なら、契約先を変えることもできます。そうでない場合は、まず名義の話から始めることになります。期限より先に、ここを見てください。

やめるときも、手順があります

使わなくなったので手放す、という場合も同じです。JPRSは、廃止する前に確認することを挙げています。

ひとつは、そのサイトとメールアドレスを終了することを外部に周知することです。取引先に伝えておく、ということです。

もうひとつが、そのメールアドレスを使っているアカウントの削除や設定の変更、メールアドレスの変更です。こちらを先に済ませてから手放します。

手放す手続きそのものは簡単です。ただ、順番を守らないと、あとから困るのは自分になります。

制作会社と連絡が取れなくなった場合の話は、制作会社と連絡が取れなくなったら、ホームページはどうなりますかもあわせてご覧ください。

今日やるなら、この順番です

1. ドメインの契約先に自分のアカウントでログインしてみる
2. 登録されている連絡先のメールアドレスを、自分が読めるものに変える
3. 支払い方法とカードの有効期限を確認する
4. ドメインの有効期限をカレンダーに書き込む
5. 入れなかったら、制作会社に契約の内容を確認する

2番までで、大きな事故はかなり防げます。10分ほどで終わります。

まとめ

ドメインは自動で更新されますが、料金が払われていなければ止まります。そして止まると、サイトとメールが同時に使えなくなります。

止まってからでも戻せますが、回復の申請ができる期間が決まっています。気づくのが遅れると、そこで打つ手がなくなります。

削除されたあとは、第三者が登録できる状態になります。サイトの悪用だけでなく、メールを使ったアカウントの乗っ取りにつながります。差し止めることは、原則としてできません。

やることは難しくありません。通知が届くメールアドレスを、自分のものにしておく。これだけで、気づける状態になります。

契約の内容が分からない、管理画面に入れない、という段階で構いません。むらたすでは、こうした確認を一緒に画面を見ながら進めています。

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