うちの言い方と、お客様の探し方は違います。検索された言葉から直します
ホームページに書いてあることは、間違っていません。それなのに、なかなか見つけてもらえない。そういうことがあります。
原因のひとつに、言葉のずれがあります。こちらが使っている言い方と、お客様が検索するときに打ち込む言葉が、違っているという状態です。
これは腕の問題ではありません。むしろ逆で、その仕事を長くやっている人ほど起きやすいことです。
今回は、そのずれをどう見つけて、どこから直すかを整理します。新しく記事を書き足す話ではありません。いま持っているページの言葉を入れ替えるだけです。
毎日使っている言葉ほど、通じなくなります
まず、なぜずれるのかを押さえておきます。
仕事で毎日使っている言葉は、頭の中で当たり前になります。同業者との会話でも、取引先との打ち合わせでも通じます。だから、それが専門用語だという感覚が薄れていきます。
一方でお客様は、その言葉を知りません。困っていることを、自分の言葉で打ち込みます。正式名称ではなく、起きている現象で検索します。
たとえば、家の外まわりを直したい人が「外構工事」と打つとは限りません。「駐車場 コンクリート」や「庭 草 生えない」と打つほうが多いかもしれません。
ホームページに「外構工事一式承ります」としか書いていなければ、その人には届きません。書いてある内容は合っているのに、入口の言葉が違うという状態です。
実際に検索された言葉は、見ることができます
ここからが本題です。お客様がどんな言葉で検索したかは、想像しなくても分かります。
Googleサーチコンソールという無料のツールに、実際に検索された言葉が記録されています。自分のサイトが検索結果に出たとき、その人が何と打ち込んだかが一覧で見られます。
ここを見ると、たいてい驚きます。自分が想定していた言葉より、ずっと素朴な言い方が並んでいるからです。
そして、もうひとつ気づくことがあります。表示された回数は多いのに、クリックされていない言葉があります。これは、検索結果には出ているのに、開いてもらえていないということです。
検索された言葉の見つけ方
1. Googleサーチコンソールを開く
2. 左側の「検索パフォーマンス」を選ぶ
3. 期間を「過去3か月」にする
4. 下のほうに出てくる「クエリ」の一覧を見る
5. 表示回数の多い順に、20個ほど紙に書き出す
この5番までで十分です。グラフは見なくて構いません。
書き出した20個を眺めて、自分がホームページで使っていない言い方に印を付けてください。それが、埋めるべきずれです。
直す順番があります
ずれが見つかったら、次は直す場所です。いっぺんに全部を書き換える必要はありません。効く順番があります。
最初に直すのはページのタイトルです。検索結果に太字で出てくる、あの1行です。ここに入っている言葉が、いちばん強く効きます。
次が見出しです。ページの中で大きな文字になっているところです。お客様は、上から順に読むのではなく、見出しだけを目で追って、自分に関係あるかを判断します。
最後が本文です。ここは急ぎません。タイトルと見出しを直しただけで、変化が出ることがあります。
直し方も単純です。専門用語を消すのではなく、お客様の言葉を先に置いて、専門用語を後ろに添えます。「駐車場のコンクリート工事(土間コンクリート)」という書き方です。
これなら、検索する人にも同業者にも通じます。どちらかを捨てる必要はありません。
全部をやさしい言葉にはしません
ここで行き過ぎないようにしてください。専門用語を全部なくすのは、やりすぎです。
理由が3つあります。
ひとつめは、すでに知っている人が探せなくなるからです。人に勧められて正式名称で調べる方もいます。その入口を閉じることになります。
ふたつめは、信頼が落ちることです。やさしい言葉だけで書かれていると、詳しくないのではないかと思われることがあります。専門用語が適切に使われているページは、それだけで安心感があります。
みっつめは、問い合わせの質が変わることです。入口を広げすぎると、対応できない相談が増えます。むしろ、専門用語で絞ったほうが話が早いこともあります。
目安としては、タイトルと最初の見出しはお客様の言葉、本文の中では専門用語も使うという配分です。
言い換えてみると、こうなります
頭では分かっても、自分の業種でやろうとすると手が止まります。いくつか並べてみます。
外構の工事をしている方なら、「外構工事」という看板の言葉に対して、お客様の側は「駐車場 コンクリート」「庭 草 生えない」と打っているかもしれません。
水まわりの工事なら、「給排水設備工事」に対して「水道 つまり」「お風呂 お湯が出ない」。板金なら、「板金塗装」に対して「車 へこみ 直す」。
並べてみると分かることがあります。こちらは作業の名前で書き、お客様は困っている状態で書いているということです。
ですので、言い換えのコツは1つです。その仕事を頼む直前に、お客様が何に困っていたかを思い出す。そこで使われていた言葉が、たいてい正解に近いです。
思い出せないときは、直近で問い合わせをくれた方の最初の一言を見返してください。メールでも電話のメモでも構いません。そこにお客様の言葉がそのまま残っています。
直したあとに見るところ
直したら、そのままにせず、1か月後にもう一度サーチコンソールを開いてください。見るのは2つだけです。
ひとつは、その言葉の表示回数が増えたか。もうひとつは、クリックされた回数が増えたかです。
表示が増えてクリックが増えないなら、タイトルの言い方をもう一度考えます。表示そのものが増えないなら、その言葉ではまだ勝負になっていないということです。
この確認は、数分で終わります。サーチコンソールの使い方そのものは、サーチコンソールを開いても、何を直せばいいか分かりませんで整理していますので、あわせてご覧ください。
今日やること
1. サーチコンソールで、検索された言葉を20個書き出す
2. 自分が使っていない言い方に印を付ける
3. そのうち1つを選んで、いちばん関係のあるページのタイトルに入れる
4. 同じ言葉を、そのページの最初の見出しにも入れる
5. カレンダーの1か月後に「確認」とだけ書いておく
ページ1つぶんなら、30分ほどで終わります。
まとめ
ホームページが見つからない理由は、中身が足りないことだけではありません。入口の言葉が、お客様の言葉になっていないということがあります。
そして、その言葉は想像しなくても分かります。実際に検索された言葉が、すでに記録されています。あとは、それをタイトルと見出しに入れるだけです。
新しい記事を書き足すより、いまあるページの言葉を入れ替えるほうが早いことがあります。書き足すのは、そのあとで構いません。
問い合わせが来ない理由の切り分けについては、ホームページを作ったのに問い合わせが来ないもあわせてご覧ください。
どこから手を付けるか迷ったら、いちばん見てほしいページ1つだけで試してみてください。むらたすでは、こうした確認を一緒に画面を見ながら進めています。
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